『シンプルなデザイン』を紐解いてみる

2009.12.09 水曜日

シンプルなデザイン。わかりやすいデザイン。が良い。
とは言う物の、その定義ってなんだ?

ざっと出してみると、

・かたちがすっきり
・色がすっきり
・ボタンとかのUIが少ないもの

あたりが思い浮かぶところ。
携帯でも、よくある流れ。

と、上に挙げた要素は途中経過的な副産物でしかない。

「シンプルに」「スマートに」というコピーは、ものやかたちを洗練させて目指すものではなく、もっと大きな視点で上流課程から見直さないと、かたちをこちょこちょ変えただけの『見た目リフォーム』で止まっちゃう。

携帯もWEBも、基本は『人』が使う道具。デザイナーはそこを意識して設計・妄想しないといけない。
「こだわって作ってます」とか「ここのディティールが」とか。そういった話の前に、考えるべきことは、使うシチュエーションを妄想・経験してみること。



その「上流課程」ってなんやねん

上流課程ってのは『人の考え』レイヤーまで遡ったフロー。思考サイトマップ。

「シンプルにする」ってのは、単にかたちじゃなくて、プロダクトに接する人の『考えや感受性』の時間距離を最短にすること。
モノを使う人の「思考の設計」。

デザイナーは人に使って貰うことが前提の図面を起こす必要があって、決して見た目・質感云々だけで止まっちゃいけない。使われるシチュエーションのなかに飛び込んで、リアルに意見を聞き、批判を聞いて、客観的に改善点を冷静にリストアップ→フィードバックするの。

そうして不必要な要素を取り除いていったなかで、結果的にシンプルなかたちがアウトプットされる。



待ち受けるハードルを跳び越える

もちろん、デザインされた「モノ」が製品化(WEBであれば公開・運用)されるまで、僕らには数えきれないほどの障害が待ちかまえてる。

・会社的な都合
・予算のかねあい
・トップダウンの指令
・残された時間

最終到達地点へ行き着くプロセスのなかで、この中のどれかを理由に「やれない」「できない」と、思考ストップするのも簡単だけど、そこが踏ん張りどころだと思うのよ。

シンプルを目指す、ものづくりリリースまでの道のりは、山あり谷あり。

でも、きっとそこへたどり着いた10合目の景色はすがすがしくて、澄んだ空気に満ちあふれてる。
んじゃないかな。

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